Tableau ServerをAlibaba Cloudで構築する

こんにちは!SBクラウドソリューションアーキテクトLeoです。最近ビッグデータに関する投稿が増えてきました。ご覧いただいていますでしょうか?MaxComputeやPAIと呼ばれるプロダクトがあり、分析面でお役立ていただけるものがすでにリリースされています。

ただ、それだけでは足りないというお声もあります。ビッグデータ処理後の可視化という面ですね。加えて「従来から導入しているBIツールは使えんの?」というご要望も…

ということで試しました!対象はBIツールで大変有名なTableauさん。果たしてAlibaba Cloud上で動いたのか!?

 

Tableau(タブロー)とは

Tableau(タブロー)はGUIベースでダッシュボードを開発できるツールで、すでに多くの企業で取り入れられているBIツールの1つです。「全てのお客様がデータを見て理解できるように支援すること」をtableau社が掲げている通り、開発者にとっても閲覧者(意思決定者)にとっても様々な角度で容易に分析できる機能が多く備わっています。

*Tableau公式HP:https://www.tableau.com/ja-jp

世界的に導入の進んでいるツールですが、なんとAWSにおいてはマーケットプレイスに公開されており、導入作業も非常に敷居が低くなっています。

残念ながらAlibaba Cloud(日本リージョン)ではマーケットプレイスのご提供はまだありませんが、我々の仮想サーバー(ECS)にインストールしてしまえば使えるはず!というところで実際にやってみたというのが今回のご紹介です。

 

Tableau Server をインストールしてみる

実際に発生した作業としては以下の通りです。

  1. Alibaba Cloud ECSを用意
  2. ECSへTableauServerインストールの実施
  3. Alibaba Cloud RDSを用意
  4. RDSとECS上Tableauを連携

1.Alibaba Cloud ECSの用意

まずはECS(仮想サーバー)の購入です。Tableauを実際に構築する先として必要になります。具体的な購入方法はこちら

ここでは推奨のスペックを書いておきます。

  • 8Core32GB, 2.0Ghz以上
  • ディスク容量50GB以上

Alibaba Cloud ECSで言えば ecs.sn2.xlarge と呼ばれるインスタンスタイプあたりになります。

 

購入後のセキュリティグループ設定で80番ポートと8850番ポートは確実に開けておきましょう。

 

2. インストール

ECSの購入・立ち上げが無事に完了したら、早速サーバーに接続して見ましょう。ここからTableauのインストール作業を行なっていきます。

*今回の検証はCentOS7.4上でTableau Server 2018.2を構築しようとしています。

実際にサーバーへログインした後は、サーバー内へ事前にダウンロードしたTableau Server 2018.2のrpmファイルをコピーし、後は公式ページに書かれている方法で作業を進めて行けばOKです。Alibaba Cloudだからと言って特殊な作業は必要ありません。

インストール後は、購入したECSのパブリックIPにブラウザからアクセスすればWebベースで構築を進めていくことができます。ただしその場合でも、最後の作業(管理者アカウントの追加)はCLIベースで行う必要がありますので注意してください。

再びECSのパブリックIPにブラウザからアクセスし、以下のような画面が表示されれば構築完了です。

 

3.Alibaba Cloud RDSの用意

Tableauの構築は無事にできたかと思います。ただBIツールですのでデータを連携する先がなければ進めません。もちろんAlibaba Cloudのデータベースが連携先として繋げられるのかも確かめてみました。

結論としてデータベースを購入するのにも特殊な操作は必要としていません。ここでご紹介している通りに作業いただければOKです。

数分待てば利用可能になりますので、簡単なテーブルを作っておきましょう。それ以上の操作は必要ありませんが、Tableauから連携先を指定できるようにするため以下画像の赤枠の部分をメモしておいてください。

 

 

4. RDSとECS上のTableauを連携

いよいよ、ECS上のTableauとRDSを連携していきます。

新しくワークを作る際に連携先を指定することになります。以下のデータソースが選択できますが、それぞれプラグインをECSへインストールする必要があります。*検証ではPostgreSQLでやってみました

無事にインストールできれば以下の画面になりますので、先ほどメモしたRDSの情報を記入しましょう。

接続に問題がなければ後は好きにシートを作っていくだけです。ここからがTableauの本番ですね!

ちなみにここまでできた際のアーキテクチャは次のような形になっています。

 

Alibaba Cloudでどう組み合わせていくか

今回はTableauの使い方のご紹介ではないのでここまでにしておきますが、最後にAlibaba CloudでTableauをフルに活用する際の構成例をご紹介しておきます。

この例ではAlibaba Cloudでビッグデータ分析をした結果をECS上のダッシュボードに反映するという構成です。企業内でお持ちのデータの中から分析にかけたいものをAlibaba Cloudへ移動し、場合によっては分散データ処理ができるプロダクトを咬ませられるようにしています。以下に簡単にそれぞれのプロダクトの役割をご説明しておきます。

  • DTS:データ転送 – オンプレからクラウドへのデータ転送
  • RDS:データベース – 構造化データの保存
  • OSS:ストレージ – 非構造化データの保存、tableau連携データの一時保管
  • MaxCompute:分散データ処理基盤 – ペタバイト級の大規模データに置ける抽出・加工を高速に処理

 

 

まとめ

今回はAlibaba Cloudでも一般的なBIツールを動かすことができるか?という点についてBIツールでも代表的なTableauさんを題材にさせていただいて検証を行いました。結論としてはECS上での構築、データベースの連携までしっかりできることが確認できました。

まだマーケットプレイスに該当するものがない(2018年8月現在)ので、他のクラウドに比べ少しお手間はかかってしまうかもしれません。ただ本日ご紹介したように問題なくご利用いただけますので、気兼ねなくお試しくださればと思います。

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