クラウド上でのMicrosoft Officeのインストールと利用について

ソリューションアーキテクト 森(@mosuke5)です。
クラウド上にMicrosoft Officeをインストールしたくなることありませんか?この間ありました。その際に、Alibaba Cloudにどうやって持ち込めるのか確認したので共有します。

1. MS Officeのライセンスについて

まず、原則としてMS Officeは「お客様専用の物理マシン」にインストールする必要があります。つまり、一般的なクラウドサービスの仮想サーバ上にインストールすることができません。
「お客様専用の物理マシン」というのは、仮に物理マシンであったとしても、不特定多数のお客さんと共有した状態で利用することもできないということです。

実際に、サービス条件マニュアルの「定義」の項目にも下記のようにかかれていた。この定義のもとに条件が記載されておりました。

『「ライセンスを取得したデバイス」とは、ライセンスが割り当てられた単一の物理ハードウェア システムをいいます。この定義において、ハードウェアのパーティションまたはブレードは、別個のデバイスと見なされます。
(略)
「ネットワーク サーバー」とは、お客様専用の物理ハードウェア サーバーを意味し、ネットワーク内のコンピューターに対するリソース アシスタントとなります。』

2. Alibaba Cloudでの利用について

では、Alibaba CloudではOfficeは利用できないということなのでしょうか。利用できる方法もありますので紹介します。
通常のECSインスタンスへのインストールはできないのですが、Dedicated Host (通称 DDH) を購入し、その上の仮想インスタンスへのインストールは可能です。(ホストの物理サーバが「お客様専用の物理マシーンハードウェア」となるため)

DDHとはどういうものか簡単に説明すると、ECSインスタンスを立ち上げるための物理ホストを購入することができるサービスです。これは、ベアメタルサーバーをユーザで扱える、というわけではないです。DDHインスタンス自身にアクセスし利用することはできず、あくまでDDHインスタンスの上に仮想のECSインスタンスを立ち上げることができるというものです。
ちなみに日本リージョンだと最低月18万程度からでDDH利用可能です。

もう1つ方法があって、ベアメタルインスタンスをご購入して利用することはもちろん可能です。Alibaba CloudではECSインスタンスタイプファミリーの1つに、ベアメタルサーバーを提供しているものがあります。

こちらにインスタンスタイプファミリーの一覧がのっているのですが、「ECS ベアメタルインスタンスタイプファミリーおよびスーパーコンピューティングクラスタ(SCC)インスタンスタイプファミリー」という種類があります。こちらでしたら、もちろん高額なのですが(笑)利用することはできます。

ちなみに、AWSでも事情は同様で、Amazon EC2 Dedicated Hostsにインストールする必要があるようです。
https://aws.amazon.com/jp/ec2/dedicated-hosts/

参考ではありますが、過去にAlibaba CloudとAWSの「Dedicated」の言葉の意味合いについてまとめました。ご参照ください

3. クラウド上でのOffice利用の例外について

ここからはAlibaba Cloudは関係ないのですが、おもしろい例外もあるので紹介します、MicrosoftにはQMTHと呼ばれるプログラムがあり、それに認定されたプロバイダーは特定のクラウドサービスに対して、Officeを持ち込むことを許可されるようです。

例えば、ソフトバンクはOffice365の大型の販売パートナーとして、このQMTH認定をとっているそうです。そのため、ソフトバンクは自社のクラウドであるAspireに対してはOfficeライセンスを持ち込むことが可能とのことです。
ただし、あくまで自社で運用しているクラウド(Aspire)に対してのみで、AWSやAlibaba Cloudなど他社のサービスには持ち込むことができないとのことでした。

4. さいごに

Oracleもそうですが、クラウド上でMicrosoft Offceを利用する際には十分にライセンス周りなど確認してから導入することをおすすめします。
Alibaba Cloudへの導入でわからないことがあれば、ぜひお問い合わせください。

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